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「娘たちへ…」

しーさん(県外避難⇒県内在住)
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娘たちへ…
あなたたちを守りたい。ただただその一心で生後5ヶ月の妹を無理矢理おんぶして、2歳4ヶ月のお姉ちゃんをベビーカーに乗せて郡山の家を出てから2年近く。大好きなお父さんと離ればなれの避難生活、本当によく頑張ったね。半年の間に8回の引っ越しを繰り返して、時には120世帯を越える家族との共同生活。まだ聞き分けもできなくて、でも他の人に迷惑にならないようにならないように…と家にいたなら、お父さんと一緒だったら叱らなくてもいいようなことでたくさんたくさん叱ってしまって…それでもお母さん大好き!と胸に飛び込んできてくれるあなたたち…たくさんたくさん我慢をさせましたね。 母子3人での避難生活に区切りをつけて、郡山の自宅に戻って5ヶ月近く。もう、静かにしなさい、走っちゃダメ、なんて言わなくてもいい、リビングを走り回って大声で笑って、お父さんにたくさん甘えて、家族が家族らしくいられる場所に居ることのありがたさを痛感しています。でも…寝る時、毎晩のように「ずっと郡山?」と不安げな瞳であなたたちに訊かれる度、どれだけの我慢をさせてきたのだろう、と胸がキュンとします。お天気がよければ庭に出て芝生の上を転がって、ウッドデッキで昼ご飯を食べて…そんな何気ない日常の幸せを全部奪われてしまって。誰を責めたらいいのか…ひとたび事故が起きれば誰も責任を取ってくれないことを痛感する毎日。一歩外に出れば、風の強い日にはマスク、放射能オバケがいるから石も葉っぱも花を摘むこともできない、公園で遊べない、自転車にも乗れない暮らし。幼稚園が変わったお姉ちゃん、園で描いてきたバスの絵。これは誰?と尋ねると「りんちゃんでしょ、かのんちゃんでしょ、あゆなちゃんでしょ、ふみくんでしょ…」描かれたお友達を指さしなっがら、新潟で仲良くしてもらったお友達の名前をニコニコしながら挙げるお姉ちゃんに、親として郡山に戻るという判断は本当に正しかったのかと涙がボロボロとこぼれました。戻ってきたという決断が揺らぐとき、育ちの森のHさんの言葉を思い出します。「みんな、今、一番ベストな道を考えて選択してる。この選択こそがベストなんだって思って、その選択に自信を持って」郡山に戻ることを決めたものの、気持ちが揺らいでいたお母さんに、Hさんはそう言ってくれました。新潟で苦しかったとき「いつか振り返って、あのときは大変だったけどがんばってよかった、って思う日が必ず来るから」と言ってくださる方も居ました。すぐ逃げてきて!と自宅に呼んでくれた伯母ちゃん。避難する那須塩原駅でエレベーターが動かなくて困っていたときに階段を下りて来てベビーカーごとおねえちゃんを担ぎ上げてくれたおじさんたち。あなたたちを抱っこして新幹線の車内を移動する度に「どうぞ」「どうぞ」と疲れ切っているのに席を譲ってくれようとした人たち。埼京線で「がんばって。おかあさんもがんばるのよ」と手を握りしめてお菓子を渡してくれたおばさん。木琴や絵本やDVDやおやつやお洋服や…あなたたちが少しでも笑顔になるようにという気持ちも一緒に送ってくれた、香港、北海道から広島までの全国の育児仲間たち。行く先のない私たちに無償でおうちを提供してくださったYさん、Cさん。悩みを聴いてくれていつも励ましてくれた一緒に避難していたママさんたち…もうここには書ききれない多くの人たちに支えられて励まされて、今ここにあなたたちとお母さんが居ます。苦しくて大変な日々はこれからも続くけれど、いつもあなたたちを心配して、お母さんを励まし支えてくれる方がたくさんいること、その存在自体がお母さんに勇気をくれます。みなさんに助けていただいたおかげで今の自分があること、そういう方々に元気でやっていますと笑顔で胸を張って成長の報告ができるような人であってほしい。とても返しきれないほどのご恩。困っている人が居たら、悩んでいる人が居たら、遠くでなくてもかまわない、隣の席のお友達、同じクラスのお友達…身近なところであなたたちのできる範囲で、励まして勇気を与えることが出るような存在になって欲しいとお母さんは願っています。そして2年近く、都合がつく限り、週末に何百kmも運転してあなたたちの所に通ってくれたお父さん。本当に本当に、お父さんの支えとがんばりがなかったらお母さんもあなたたちも今ここにはいられません。お父さん本当にありがとう。家族が家族らしくいれる場所で、今できるベストを、お母さんも尽くしていくつもりです。あなたたちを守りたい。ただその一点に立って、お母さんはこれからこの街で生きていきます。


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FnnnP事務局

Author:FnnnP事務局
福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト(FnnnP)では、原発事故後、小さな子どもを抱えるご家族を中心に、福島県からの保養・避難のサポートや実態調査を行ってきました。同様に、 福島県内の子育て団体と協力し、実態調査を行い、明らかになったニーズに対応してきました。
(公式ブログ:http://fukushimaneeds.blog50.fc2.com/)

※なお、お手紙の掲載にあたりましては、ご本人の了承を得て事務局より連絡し、掲載の最終確認を頂いたお手紙のみを掲載しています。また、お名前や居住地等もご希望に沿い、修正や削除の希望がない限り原文通り(誤字等も含む)、全文を記載しています。

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