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「次男へ」

うたはさん(県外在住)
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次男へ
ごめんなさい。
あなたがどれだけ苦しんでいたのか、お母さんね、わかっているつもりでわからなかった。

避難のための転校。
次男のあなたはまだ小学2年生。長男の兄は小学6年生。
半年後、卒業を迎える兄が不憫で成らなかった。
5年以上も通った学校を転校しなければならないこと、1年生から一緒に学んできたお友達と卒業式が出来ないこと可哀想でならなかったの。

それに比べたら、1年半しか小学校に通っていないからあなたは大丈夫。新しい学校で再スタートしてお友達も一杯できるって。勝手に思ってしまったの。

そうじゃなかったね。

転校して、あなたが「ぼく、新しい学校の事なんにもわからないんだよ。前の学校の事をやっと覚えたところだったのに、ぼく何もなあんにもわからないんだよ」って言った。
そして、それまではみんなと一緒に同じことが出来ていたのに、みんなと一緒のことが出来なくなってしまったね。
お母さんね、それでも時が経てば、そのうち解決する問題だと思ったの。

でも、解決するどころか、状況は悪くなるばかりだったのね。
あなたはどれほど苦しんでいたのでしょう。
どれほど淋しい思いをしていたのでしょう。
お母さんね、わかっているつもりで、全然わかってなかったの。

あと地震の時に受けた影響もあったね。
震災のあと、夜中に悲鳴を上げて起きることもあった。余震の揺れにいつもおびえていた。そして際限なく見せられたテレビに映る津波の映像。
あなたにどれだけの精神的な苦痛と負担があったのか。
そんな中、夏休みに保養のため一ヶ月離れて暮らし、その後すぐの転校だった。
あの震災からあなたはどんなに心細かったことでしょう。
不安だったでしょう。辛い思いをいっぱいしたね。

避難なんてしなければ問題なく学校生活を送ることができたんじゃないか、福島に戻れば解決するのか、なんてことを後悔したり考えたりします。

震災さえ無ければ。
爆発さえなければと悔しくなります。
でも、過去ばかり振り返ってもしょうがないね。

もっともっとあなたの心と向きあって、寄り添うよ。
いっぱいいっぱい辛い思いをしたね。
大丈夫。大丈夫だよ。
お母さんはあなたのことをこれからも全力で守る。
あなたの人生はまだまだこれから。
大きな夢と希望をもって生きよう。

お母さんより



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プロフィール

FnnnP事務局

Author:FnnnP事務局
福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト(FnnnP)では、原発事故後、小さな子どもを抱えるご家族を中心に、福島県からの保養・避難のサポートや実態調査を行ってきました。同様に、 福島県内の子育て団体と協力し、実態調査を行い、明らかになったニーズに対応してきました。
(公式ブログ:http://fukushimaneeds.blog50.fc2.com/)

※なお、お手紙の掲載にあたりましては、ご本人の了承を得て事務局より連絡し、掲載の最終確認を頂いたお手紙のみを掲載しています。また、お名前や居住地等もご希望に沿い、修正や削除の希望がない限り原文通り(誤字等も含む)、全文を記載しています。

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